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インナーマッスルが使えない原因は?腹横筋・多裂筋・腹斜筋の解説
インナーマッスルが「使えなく」なるのはなぜ?体幹の基礎知識

薄着の季節になると、「お腹がぽっこりする」「反り腰が気になる」と感じやすくなりますが、実はその違和感、インナーマッスルがうまく使えていないサインかもしれません。
体幹の深層には、腹横筋(ふくおうきん)・多裂筋(たれつきん)・骨盤底筋群など、脊柱を分節的に支える筋群があり、天然のコルセットとも呼ばれています。
腹横筋:収縮すると腹腔内圧が高まり、脊柱の安定性を高めます
多裂筋:背骨の一つひとつに直接付着し、椎骨の分節的な安定を担う、体幹の要となる筋肉です
腹斜筋:実は一括りにできません。内腹斜筋の深層線維は胸腰筋膜を介して腹横筋とつながり、体幹を支える「ローカル筋(深層の安定筋)」の一部として働きます。一方、外腹斜筋は身体を大きくひねる・曲げる動作を担う「アウターマッスル」に近い性質を持ちます
つまり、腹横筋だけを意識していても、多裂筋や内腹斜筋の使い方が伴わなければ、体幹は本当の意味で安定しないのです。
デスクワークやスマホ姿勢が招く、体幹抑制の複合要因
なぜインナーマッスルは使えなくなってしまうのでしょうか。実は、長時間のデスクワークやスマホ操作による姿勢の崩れが大きく関係しています。
反り腰や猫背の姿勢が続くと、脊柱起立筋などのアウターマッスルが過剰に働き続けます
本来、腕や脚を動かす直前に腹横筋が先行して収縮し、体幹を守る「フィードフォワード収縮」という反応がありますが、この反応が遅れたり弱くなったりすることが報告されています
スマホ操作で頭が前に出る姿勢は骨盤の傾きを助長し、多裂筋が働きにくいポジションを作ってしまいます
特にデスクワーク中心の生活では、意識しないうちにアウターマッスル優位の体幹になりやすい点に注意が必要です。
放置すると起こる、体幹機能低下の二次的な影響
インナーマッスルの機能低下をそのままにしておくと、体幹の中でも特定の部位に負担が集中しやすくなります。
動きやすい一部の背骨に繰り返し負荷がかかり、椎間板や椎間関節への負担が蓄積しやすくなるとされています
慢性的な腰痛がある方では、多裂筋に脂肪組織が入り込むような萎縮が画像検査で確認されるという報告もあります
体幹の不安定さは腰だけでなく、姿勢の崩れやそれに伴う肩こり・疲労感の増加にもつながりやすいと考えられます
整骨院でのアプローチ|緊張の緩和と正しい動きの再教育
当院では、インナーマッスルの機能改善を「筋力トレーニング」だけでなく、次の3つのステップで捉えています。
過緊張の緩和:反り腰・猫背で酷使されている脊柱起立筋や腰方形筋などのアウターマッスルの緊張を、手技でゆるめます
アライメント調整:骨盤や脊柱の傾きを整え、インナーマッスルが働きやすい土台をつくります
動作の再教育:腹横筋だけでなく、多裂筋・内腹斜筋の深層線維を意識した呼吸法や姿勢保持など、正しい体幹の使い方を実技でお伝えします
ここで大切なのは、手技そのものが筋肉を鍛えるわけではないという点です。緊張や可動域の制限を取り除いたうえで、正しい動作パターンを繰り返し学習していただくことこそが、体幹改善の本質だと当院では考えています。局所的な施術だけでなく、骨盤・股関節・呼吸との連動まで含めた全身のバランス調整を重視しているのはそのためです。
当院の検査・評価|「どの筋肉が使えていないか」を見極める
インナーマッスルの機能低下は、原因も程度も一人ひとり異なります。だからこそ当院では、自己判断でのトレーニングをおすすめする前に、まず状態を見極めることを大切にしています。
姿勢分析:立位・座位でのアライメントをチェックし、骨盤の傾きや腰椎の反り具合を確認します
動作観察:歩行や立ち上がりなど日常動作の中で、アウターマッスルによる代償動作が出ていないかを確認します
触診:脊柱起立筋など表層筋の過緊張の程度や、多裂筋周辺の柔軟性を確認します
問診:痛みや違和感が出るタイミング、デスクワークの時間や座り方のクセなどを詳しくお伺いします
これらの検査結果をもとに、腹横筋・多裂筋・内腹斜筋のうち「どこが」「どの程度」使えていないのかを見極めたうえで、お一人おひとりに合わせた施術と動作指導をご提案しています。
我慢・放置のリスクと早めのケアの重要性
インナーマッスルの機能低下を我慢して放置すると、腰痛が慢性化し、再発を繰り返しやすくなる傾向があります。一方で、多裂筋を意識した再教育プログラムに取り組むことで、症状の再発率が下がったという報告もあります。
体幹の不安定さは日常生活の質(QOL)の低下や、他部位への負担の波及にもつながりやすいため、症状が軽いうちからのケアが重要です。
まとめ|インナーマッスルを正しく使える体へ
インナーマッスルは腹横筋だけでなく、多裂筋・内腹斜筋の深層線維までを含めたチームワークで体幹を支えています。デスクワークなどの生活習慣でアウターマッスル優位になりやすい今だからこそ、緊張の緩和と正しい動作の再教育をセットで行うことが大切です。
「腹筋を鍛えても体幹がグラつく」「反り腰が治らない」とお悩みの方は、お気軽に大和市高座渋谷駅前鍼灸院・整骨院までご相談ください。
執筆者
大和市高座渋谷駅前鍼灸院・整骨院
鍼灸師 清水
参照:
その他のブログ:夏に増える「脱水による不調」に要注意!体のサインを見逃さないために
冷房で首や肩がこる?夏に増える頚肩こりの原因と改善方法
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