逆子になる原因は今のところはっきりとは分かっていません。そして、赤ちゃんは、自分が心地の良い状態で、お腹の中で過ごしているので、逆子が悪い事ではありません。しかし、自然分娩には制限が出てしまうので、頭が下になる頭位になってくれた方がいいかなくらいに思って頂いた方がいいです。

しかし、逆子の原因としてよくあげられるのがストレス、冷え、子宮の形や骨盤の構造、羊水量や婦人科系の疾患などです。妊婦さんの子宮自体が狭い場合、逆子になる可能性があると考えられています。赤ちゃんの頭の大きさに対して骨盤が狭いため、赤ちゃんが頭を下に向けられなくなてってしまうのです。

また、羊水量が通常よりも少ない場合も、赤ちゃんが子宮の中で自由に動くことができないため、逆子のリスクが上昇すると考えられています。

ほかにも、子宮筋腫がある場合、筋腫が大きいと逆子の可能性が高くなると考えられています。

逆子になる要因は赤ちゃん側にもあります。そもそも赤ちゃんは子宮の中を動いているものなので、逆子になることは別に不思議なことではないのです。妊娠初期には普通によくあることです。

また、双子や三つ子などを妊娠している場合、やはり赤ちゃんの動き回るスペースが狭くなるため、逆子になる可能性が高くなると考えられています。

妊娠28週目以降になると、逆子を改善するため、逆子体操など対策することとなります。それでも逆子の状態が続いた場合、妊娠33週ほどで帝王切開の準備をすることになるのが現状です。

逆子の種類によっては自然分娩も可能とされていますが、妊娠36週を迎えても逆子の状態が続く場合、帝王切開の時期を検討することもあります。

当院では、鍼灸で骨盤位のあかちゃんを頭位になる治療をしています。赤ちゃんがなぜ骨盤位になってしまうかと考えると、お母さんの下半身が冷えていると、冷めたい方に頭を向けるのをいやがって骨盤位になると考えています。ですので、下半身を温める治療を行っています。芯まで温めることができるお灸を使って、足をじっくり温めていきます。

赤ちゃんがお母さんの足元に頭を向けても心地の良い環境を作っていきます。また、お灸で子宮が緩むので、赤ちゃんが動きやすく、回転しやすいスペースを子宮内に作ります。骨盤体操などでも変わらなかった方、安心してご来院下さい。